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お米などの生産地「秋穂(あいお)」の魅力について

生産地のおはなし ~江戸時代からの歴史を誇る稲作とお接待の地~

◎あいおの名称の由来

秋穂(あいお)は周防灘に面する山口県南部、山口市の地域で、秋穂港に面した干拓地で明治後期から始まった車エビの養殖の産地として知られています。
この難読な地名の由来には諸説がありますが、12 世紀末にはその名称が記録されています。中世以降は秋穂庄(あいおしょう)と呼ばれていました。

 

◎あいおは、塩の産地

山間の多い山口県の中では平地が広い耕作面積地が多く、塩の荘園として知られており、天平時代(西暦 745 年)の木簡に周防国吉敷郡からの塩と調(布)が租税されたとあります。

 

◎写し霊場として国内最古の地

この『秋穂(あいお)で育ったお米』の産地である山口市秋穂東中野は、瀬戸内西部に位置し、圃場である水田の近くには、秋穂八十八ヶ所(秋穂霊場札所)の第 15 番目の札場でもある曹洞宗長徳寺があります。
この秋穂八十八ヶ所は四国八十八ヶ所の写し霊場「写し四国」としては国内最古といわれ、例年旧暦の三月二十日、二十一日(巡礼は通年可能)「お大師まいり」に多くの巡拝者が訪れ、各札所で地元の方々によるお菓子やお茶、お惣菜など心のこもったお接待がおこなわれます。
お接待には何の見返りもなく、「相手を想う気持ち」「感謝の気持ち」を、巡拝や修行者たちに向けるのが、お大師まいりでの「お接待」の大切な意味です。

 

◎萩毛利藩の直轄領

江戸時代に萩毛利藩の直轄領の1つ小郡宰判内の秋穂庄本郷中野村となります。
中野村は本郷の中でも古い部落の1つで、今に至るまで秋穂の代表的な農村部落です。

 

◎田畑開発のための干拓地の隣

江戸時代には、食糧の確保と財政再建のために田畑の開発が行われました。開作によって新たな干江拓地が付け加えられていったので、現在の風景とは大分違ってみえるはずです。
特に中野のすぐ隣の黒潟は 2 期にわたって行われた藩直営の秋穂最大の「公儀開作」でした。
この延長戦上の開作でつくられた資金を積み上げた特別会計として計上され、新田開発や港湾の整備などに用いられ幕末の藩政の経済基盤の1つとなりました。
このようなことから干拓地の印象が秋穂には強く残ってしまい、干拓地の栄養のない土で育ったお米という山口市内の人もおりますが、かなり歴史ある干拓地であることから農地改良が進んでおり、特に今回のお米の産地である中野村は干拓地造成前から田畑として利用されていた土地であり山間から注がれた養分により肥沃な土地であったようです。

◎豊富で良質な水源地

主要な河川がないため、秋穂では溜池と井戸が水源地になります。17 世紀中頃に小郡宰判の代官と地元の庄屋たちによって二つの大きな溜池が作られました。亀屋山系の雨水を貯めた天田の外屋堤と、堤経納山系の雨水を蓄えた中野の黒石堤によって従来の畑作地は水田に切り替わることになりました。
その後水田面積は増えていきますが、旱魃が続くと水不足による“水げんか”があり、覚書を作りそれを長く守ってきました。
昭和に入り、この水不足を解決するために長徳寺北側に横井戸を掘り、ポンプ揚水を行い、また池の中に湧水を貯める施設を設け、低地には流水をポンプで池に汲み上げる施設を整えるなどの対策がとられました。
1.5 ヘクタールの水田に水を供給するための池(人形池)には、降水量が少ないときでも水がよく湧き、充分な貯水量がまかなわれています。

◎米栽培に適した耕作地

先人たちによるこのような努力や工夫の蓄積によって秋穂の稲作は安定し、過去から学んだ農業のきまりも厳格に守られています。
一方で昨今の農業従事者の人不足を補うため、農器具や作物を貯蔵するための冷蔵設備などにも積極的に投資し、少人数でも実現できる時代に合わせた美味しい米づくりを進めてきました。
現在、栽培している代表的なものは、近畿中国地方で人気の高い「きぬむすめ」、比較的最近開発され西日本で人気がでてきた「にこまる」と兵庫の酒造メーカーの受注で生産される酒造好適米・掛米(酒造りに使われる中生新千本(なかてしんせんぼん)を中心に栽培しています。その他、少量ですが、日本のコメのルーツといわれる赤米も栽培しています。

◎化学肥料に頼りすぎず自然の力を活かした栽培方法

春になると水田には一面の赤紫色のレンゲの花が咲きます。これは土づくりのために農家が播いているのです。
緑肥(りょくひ)といって、根につく根粒菌が、空気中の窒素を蓄えて、土を肥沃にする働きをもっているので、その目的で種を播きます。
自然の力で必要な栄養分を得られる効果があり、化学肥料を使用せずに育てる取り組みの1つです。
土づくりが整ったところで田植えがはじまります。田園風景の陰に歴史が垣間見えてきます。

 

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